投資対象銘柄の効率的な抽出方法

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 追記(2019.4.7):以下の記事ではブラウザのアドオン機能iMacroの利用例を紹介をしていますが、現時点では正常な動作を確認していません。今では、エクセルマクロを使って銘柄抽出作業を行っています。

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 最近、仮想通貨関連が話題です。仮想通貨関連に投資したいと思ったときに、どのように銘柄を抽出すればいいかが問題です。何しろ、日本の上場企業は約3500社もあるので、いちいち会社のHPを調べるわけにはいきません。それに株価にはトレンドがあり、注目される(騰がる)銘柄は日々変わっていきます。そうなると、株価上昇率ランキングに注目すればよいと思い当たります。では、上昇率ランキングの上位が必ずしも投資に値するか(今後も上昇が期待できるか)というと、それはそれで難しい。ま、超短期のトレンドに賭けようというなら良いですけど、中長期(数週間から数年)保有し続け10倍にもなるような銘柄を見つけたいというなら、その根拠となる事業内容を見ていく必要があります。

 いま注目されており、且つ、事業内容の良い会社を見つけること、これが必要です。

私は、これを効率的に行うためWEBのアドイン(imacros)を利用しています。これはWEB操作をマクロとして記録して再利用するものです。ITとかマクロとか好きな人向けですね。最初は設定に手間がかかるかもしれませんが、興味のある方は頑張って試してください。説明が分からない場合は、コメントを残して下されば、ご回答いたします。

www.koikikukan.com

 

 imacrosはその名前のとおり、WEB操作の手順をマクロとして記録し、それを登録して再利用できる、というものです。例えば、特定のサイトを開いてログインを行い、特定のページを開く、といったことがボタン一つで行えます。

  以下では、yahooの株式ランキングコピーしてcsvファイルに保存したものをインプットとして、リストされた銘柄順に、SBI証券スマホ向けサイトの四季報ページをキーワード検索し、キーワードの出現個数をアウトプットします。したがって、SBI証券のアカウントを持っていること、マクロなどIT知識がそれなりにあることが前提となりますのでご容赦ください。

 

1.準備

 ・firefoxをインストール

  imacrosはIEchromeにも対応していますが、ここではfirefoxを前提とします。

   

www.mozilla.org

 ・imacrosアドインのインストール

 注。firefoxを起動して、以下のリンクを開き、最新版でなく、v8.9.7を選択してください。(←最新版だと以下に示すマクロを実行したときにエラーになり、うまく実行でないようです。)

iMacros for Firefox :: Versions :: Add-ons for Firefox

  

2.マクロの登録

  以下をマクロ名(FindKeyword.iim)として登録してください。登録方法は、前述のリンク記事などを参考にしてください。

 このマクロは、キーワードに「仮想通貨」をセットして、SBI証券の携帯サイトを開き、インプットデータ(data_j.csv)にリストアップされた銘柄ごとに順番に四季報のページを開き、キーワードの出現数をカウントして、ファイル(data_j.out.csv)に出力するものです。

  VERSION BUILD=9030808 RECORDER=FX
  SET !VAR1 仮想通貨
  SET !ERRORIGNORE YES
  SET !EXTRACT_TEST_POPUP NO
  '
  SET !DATASOURCE data_j.csv
  SET !LOOP 1
  SET !DATASOURCE_LINE {{!LOOP}}
  URL GOTO=https://s.sbisec.co.jp/smweb/price/stockQuarter.do?ipm_product_code={{!COL2}}&market=TKY
  ' Extract all the text on the page
  TAG POS=1 TYPE=HTML ATTR=* EXTRACT=TXT
  ' Use EVAL with a regular expression to count the number of occurrences of the target word
  SET !VAR2 0
  SET !VAR2 EVAL("var pageText = \"{{!EXTRACT}}\"; var matches = pageText.match(/{{!VAR1}}/gi); matches.length;")
  SET !EXTRACT NULL
  ADD !EXTRACT {{!COL2}}
  ADD !EXTRACT {{!COL3}}
  ADD !EXTRACT {{!COL4}}
  ADD !EXTRACT {{!VAR2}}
  SAVEAS TYPE=EXTRACT FOLDER=* FILE=data_j.out.csv
   
   
view rawgistfile1.txt hosted with ❤ by GitHub

  登録した画面は以下のようになります。

f:id:swatari:20170527104850p:plain

 

3.インプットデータの準備

 imacrosの「Manage」タブを開いて「Settings」を押すと、Settings画面の上部に「Paths」が表示されますので、Folder DatasourcesとFolder Downloadsのパスを確認してください。

 以下をコピーしてファイル名を「data_j.csv」としてFolder Datasourcesに保存してください。このファイルはYahooファイナンスのランキングの表を範囲指定してコピーし、エクセルにペーストする事で簡単に作成できます。

 

gist.github.com

 

 4.imacrosの実行

 imacrosの画面で、マクロ(FindKeyword.iim)を選択します。次に、「Play」タブを選択して、Repeat Macroの下にあるMaxのボックスにインプットファイルに記載された株式銘柄数を入力します(ここでは、とりあえず9を入力)。ボタン「Play(Loop)」を押してください。⇒imacrosが実行されて、結果のアウトプットファイル(data_j.out.csv)がFolder Downloadsに作成されます。

 

 5.アウトプットの確認

 Folder Downloadsに作成されたdata_j.out.csvの中身は下図のようになります。「リミックスポイント」のところが5になっていますね。リミックスポイントが仮想通貨関連銘柄である事が一目瞭然です。

f:id:swatari:20170527105803p:plain

 

 いかがでしたか。imacrosを使って、大量の銘柄の分析を行うことが可能になります。ITに興味があって、更に、ホームページからの情報収集などに興味のある方は、EXCEL/VBAを使ってみてはいかがでしょう。以下の本が参考になります。

 

それでは楽しい投資ライフを! 

(投資は自己責任でお願いします)