株投資、ライフハックなどの備忘録「あした天気になあれ!」

元外資系金融。株式投資や仕事術、ライフハックなどの雑記。

低ROE銘柄は避けよう!

 今月(㋅)の証券アナリストジャーナルの特集「個人とリスク資産投資の今」の最初の論文は「個人と機関投資家の株式銘柄選択の違い」でした。今日はこの論文について感想を書いてみます。 www.saa.or.jp

 論文の結論は以下の2つです。

ポイント①

 個人が好む業種は、鉄道など個人に親しみのある業種(例えば、航空、鉄道)、且つ、高配当利回り

ポイント②

 個人のポートフォリオローベータ、小型、低ROEに偏っている。一方、機関投資家は、高ベータ、大型、高ROEを好む傾向にある。

 

感想

 ポイント①についてですが、感覚的に腑に落ちますね。初心者向けの株投資の教科書では、銘柄を選ぶときには「身近な会社を選ぶといい」とか書いてますし、そのような身近な会社であれば優待券を使うチャンスが高いですし、配当利回りが高い銘柄が人気なのは、定期的に収入がある(ように思える)のが精神的な安らぎをもたらすためでしょうか。毎月分配型ファンドが人気なのと整合的です。そう考えると、個人は株価の成長には期待しておらず、優待や配当を安定してもらえればそれでいい、と考えているのでしょうね。ポイント②についてですが、ローベータというのは株価の平均的な動きとの相関性が低い、すなわち個別要因による変動性(リスク)が高いということです。小型株でハイリスク銘柄であることは悪くないと思いますが、低ROEに偏っている、というのは非常にマズイです。少しでも株の教科書を読んだなら、こんなことにはならないと思うのですが理解に苦しみます。

 当記事のまとめに書いてあることですが、個人投資家の全体としてのパフォーマンスは機関投資家に及ばず、また、その差は拡大傾向にあるとのこと。個人投資家はもっと賢くならなければなりません。というと、個人がプロには勝てる訳ないよというかもしれませんが、少なくともROEなどの一般的な指標に気を付けていくことはできるはずです。機関投資家からダメダメ銘柄を押し付けられないよう銘柄選択には気を付けましょう!! 私が銘柄抽出するときにはROEにも注目していますのでご参考にして頂ければ幸いです。