(超初心者向け)株で儲けると、その裏で誰かが損するのか。
最近株取引をやっていない人と話をして、株で儲けると、その裏では誰かが損している、貧困を助長しているのではないか、と言われました。その人は、難関大学卒(ただし経済学部卒ではない)ですが、そんな人でさえこのような誤解をしているのです。今日は、その誤解を少しでも解くための記事を書きます。
(本記事は個人の見解によるもので、正確でない可能性がありますことをご了解願います。)
モノの価値は人によって異なる
身近な例で解説してみます。今、あなたは石ころ1つを持っています。取得したコストはゼロ円です。この石ころをAさんが100円で買うといってきました。あなたは喜んで石ころを差し出し、100円を受け取ります。Aさんは100円をあなたに支払い、石ころを受け取りました。あなたはタダで手に入れた石ころを100円と交換できて大喜びです。
あなた「石ころ1個」=>Aさん
あなた<=「100円」Aさん
ところがどうでしょう、あなたが手放した石ころを良くみると実はダイヤの原石だったのです。あなたの取引相手Aさんは、あなたが持っていた石ころがダイヤの原石であることを見抜き、ダイヤの原石を取引所にもっていき1億円と交換しました。
Aさん「石ころ(実はダイヤの原石)1個」=>ダイヤの取引所
Aさん<=「1億円」ダイヤの取引所
最初は100円で取引されたものが今度は1億円で取引されました。どうですか。モノの価値は、人によって異なる(変化する)のが分かります。株も同じです。
株も石ころと同じ
今度は株を例にしてみます。あなたが5千円で買ったX社の株をAさんに1万円で売ったとします。あなたは5千円の利益(税引前)を手にしました。
あなた「X社の株」=>Aさん
あなた<=「1万円」Aさん
今度はAさんがBさんに同じ株を2万円で売りました。Aさんは1万円で買った株を2万円で売ったので、1万円の利益(税引き前)を得ました。
Aさん「X社の株」=>Bさん
Aさん<=「2万円」Bさん
BさんはX社の成長を分析し、適性株価を3万円だと見込んでいました。そのため2万円を払っても利益を得ると考え、X社の株を買ったのです。
Bさんは、X社が倒産するまで株をもちつづけ、当初の見立てどおり2万円以上の配当を得ました。
上の例では誰も損した人はいません。株価が、より適正な価格に近づいていく過程で差益が発生しただけです。株で儲けたからといって誰かが損するわけではないのです。
適性株価が投資家の期待を常に上回れば誰も損しない?
株を持ち続ける人にとって損をするか得をするかは、簡単に言えば、将来もらえる配当の合計額が株の買値を上回るかで決まります(無リスク金利で割引かなきゃダメだろ!とかいうツッコミは無し)。
つまり、株で儲かるというのは、企業が期待を超えて成長するからにほかなりません。投資家がお互いを騙し、騙されあっている訳ではないのです(←本記事で強調したいところ)。投資家の期待(予想)を超えてX社が成長を続け、取引額を上回る適性株価(=配当の合計)を実現し続ければ誰も損する人はいないことになります。
それじゃ、X社の成長が投資家の予想を下回ったらどうなるか?その時は投資家は損を被ることになりますね。
まとめ
株取引で儲かるか損するか、は取引者同士の勝ち負けで決まるのではなく、企業が投資家の予想以上に成長するかどうかに関わっているわけです。
簡単に書いてますが、この二つのキーワード「投資家の予想」と「企業の成長」が非常に大事というわけです。詳しい説明はまた今度。もし、もっと詳しく書いてほしい、とかコメントを頂けたら、たぶん喜んで書きます(^_^)
っしゃー。期待以上に成長しつづけると期待される(!?)企業を発掘するゾー!!!(←自己矛盾を承知の上で書いてます)
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